抜け毛や薄毛が気になる人は、育毛ケアを始める前に育毛成分の効果や特性などをよく知ってから選ぶようにしましょう。
■ミノキシジルは、血管拡張剤の1つで、女性用もあります。血流を増幅することで、頭部への血流の巡りを促進することによって、栄養を毛乳頭まで行きやすくして、発毛を促します。
ミノキシジルを配合した育毛剤は、濃度が高いほど効果が期待されますが、それだけ副作用のリスクが高まる点も否めません。
また、医薬品のため、血圧の高い人や心臓病を抱えている人は使用できません。一般的な副作用としては発汗や痒みがあります。
なお、使用を中止すると、育毛ケアをする前の状態に戻ってしまうため、長期に渡って使い続ける必要があります。
■プロペシア(フィナステリド)は、男性型脱毛症(AGA)の治療薬で、医師の処方が必要な男性専用の医薬品です。
男性ホルモンに働きかけて、抜け毛をストップさせる効果があります。ミノキシジルと併用すると相乗効果が期待できます。
男性ホルモンに強力に作用するため、妊娠している女性が使用すると、胎児が男の子であった場合、生殖器に異常が出るおそれがあります。
■カロヤン(塩化カルプロニウム)は、血管拡張作用を持つ副交感神経刺激剤で、育毛に働きかける育毛成分です。
毛根に多くの栄養や酸素を供給することで、発毛を促進する効果があります。
副作用としては、発汗や熱感、悪寒、刺激感、かゆみ、過敏症などが現れる可能性があります。
AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の薬と副作用